【グランドスラム成績】

グランドスラムでの成績を取り上げる。
テニスの試合というのは、グランドスラムであろうとそうでなかろうと、勝てば1勝、負ければ1敗である。
しかし、実際にはそうはいかない。テニスといえばグランドスラム。
グランドスラムで勝たなければテニスで勝ったことにはならないのだ。


《グランドスラム勝率75%以上》
名前勝利敗戦勝率生涯勝率
1ボルグ1411689.81%82.54%
*ナダル 143 20 87.73% 82.34%
*フェデラー 228 34 87.02% 81.03%
2レーバー601085.71%80.07%
3サンプラス2033884.23%77.44%
4ローズウォール921982.88%75.71%
5コナーズ2324982.56%81.68%
*ジョコビッチ 110 24 82.09% 78.02%
6レンドル2224981.92%81.76%
7マッケンロー1673881.46%81.41%
8ニューカム922181.42%75.13%
9アガシ2245380.87%76.05%
10ベッカー1634080.30%76.91%
11ビランデル1443779.56%72.01%
12エドバーグ1784779.11%74.91%
13アッシュ1062879.10%75.00%
*マレー 78 24 76.47% 75.12%
14クーリエ1183875.64%68.10%
*ロディック 125 41 75.30% 74.94%
15ビラス1374575.27%76.47%

* 現役 2011年全米終了時点
 青字の選手は1968年以降の成績。

《1位ボルグ:89.81%》

ほぼ全てのテニスファン予想通りの結果だろう。断トツである。

《2位レーバー:85.71%》

こちらも納得の結果。ただし、データ的には不完全である。
まだデータが収集されていなかった時代からすでに活躍していた選手なので、
いくつかの数字が抜けてしまっている。

《3位サンプラス:84.23%》

グランドスラム200勝以上の選手の中では最高勝率である。
サンプラスの強さはグランドスラムでの強さにあったといえるだろう。

《4位ローズウォール:82.88%》

こちらもレーバー同様、若い頃のデータが欠けている。
テニス史上最も長い期間現役だった選手なので、是非とも全貌が知りたかったのだが。

 
この他にも、更に古い時代に強さを発揮していた
チルデンエマーソンのデータが欠落しているのが非常に残念だ。

《その他》
   
5〜7位のコナーズレンドルマッケンローの勝率に注目だ。
グランドスラム勝率と生涯勝率がほとんど変わらない。

コナーズ 82.56% 81.68%
レンドル 81.92% 81.76%
マッケンロー 81.46% 81.41%
どのような時でも安定した強さを見せていた、という言い方もできるのだが、
より上位にいる選手たちが皆グランドスラムにピークを持ってきていたことを考えれば
やや不満の残る数値なのではないかと思う。
それでも80%オーバーは立派なのだが。

     
その他、80%を境にして
アガシベッカービランデルエドバーグといった実力者がひしめき合っている。
トップにいた期間の長さ、グランドスラムの獲得回数を考えれば納得の数字と言えるだろう。
いずれの選手もレンドルサンプラス時代にライバルとして対戦してきた選手たちであり、
グランドスラム勝率が生涯勝率に比べて高くなっているのが特徴だ。

アガシはATPランキング制度導入後唯一の生涯グランドスラム達成者であり
ビランデルは1988年に年間3つを制覇するという記録を残している。
グランドスラムに限って言えば、レンドルサンプラスと互角に戦ってきた選手たちだと言える。
ただし、生涯勝率の違い、つまりグランドスラム以外でも常に安定して勝っていたか、
という点において確実に差があったことを指摘しておく必要があるだろう。
この4選手はいずれもランキング1位経験者だが、それぞれの在位期間は
アガシ101週
エドバーグ72週
ビランデル20週
ベッカー12週
と、4人を足しても205週で、サンプラス286週、レンドル270週のいずれにも及ばない。

《現役》
 
ナダルフェデラーが相変わらずのデッドヒート。
少し数字を上げたナダルに対してフェデラーは少し数字を下げている。


今集計の目玉ともいうべきデータがジョコビッチのグランドスラム勝率だ。
昨年までロディックヒューイットと興味深い3位争いをしていたのだが、
一気に、本当に一気にという言葉そのままに差をつけて抜けだしてしまった。その上昇値は約4%!
クーリエの上という位置だったが、なんとレンドルよりも上に来てしまった。




《グランドスラム勝利数(100以上)》
1コナーズ232
2 フェデラー 228
3アガシ224
4レンドル222
5サンプラス203
6エドバーグ178
7マッケンロー167
8ベッカー163
9ビランデル144
10 ナダル 143
11ボルグ141
12ビラス137
13 ヒューイット 135
14 ロディック 125
15チャン120
16クーリエ118
17 ジョコビッチ 110
18イバニセビッチ110
19アッシュ106
20フェレイラ104
21スタン・スミス102
22T・マーチン102

200勝達成選手は5人のみ。いずれもテニス史上最重要な選手たちだ。
ここでの数字は1968年以降のものだが、
かつてのグランドスラムは今ほど規模が大きくなく、試合数も少なかったと思われるので、
他に200勝を達成している選手は存在しないと見ていいだろう。

表の100勝に惜しくも達しなかったのが、カフェルニコフ(99勝)とヘンマン(98勝)。

現役のフェデラーはあと4勝でコナーズを捉えて歴代最多となる。もはや時間の問題であろう。
既に名実ともにグランドスラム史上最高の選手であるが、更に名実ともに最高の選手となるのである。
(一体何を言っているのか。褒めたいんだけど言い尽くし過ぎてて言葉が思いつかない)

また、今回はナダルボルグを抜き、ジョコビッチが100勝に乗せてきたのも注目だ。


《優勝回数ランキング》
1フェデラー16
2サンプラス14
3エマーソン12
4レーバー11
ボルグ11
6チルデン10
 ナダル10
8フレッド・ペリー8
ローズウォール8
コナーズ8
レンドル8
アガシ8
13レンショー7
シアーズ7
ラーンド7
コシェ7
ラコステ7
ニューカム7
マッケンロー7
ビランデル7

珍しく、グランドスラム優勝回数に関しては1968年以前の記録も残っている。
紫色で記した選手は当サイトでは扱っていない更に古い選手。
特に優勝7回の5選手は19世紀末から20世紀初頭に優勝している選手たちで、
名前以外に実績がよくわからない人もいる。

全仏は1925年に初めてフランス人以外の出場が可能になった。
 そのため、それ以前についてはグランドスラム記録に含めないことが多い。
 ここでも、それに従っての表示としている。
 もしも、1924年以前の記録を含めるなら、コシェは、優勝8回ということになる。
 また、他に、1903年〜1915年の間に全仏で8回優勝している、
 デキシュ(Max Decugis)という選手もいる。



3位のエマーソンレーバーローズウォールと同時代の選手。
2000年にサンプラスに抜かれるまで最多記録を持ち続けていた。
しかし、少なくとも10回はレーバー不在時の優勝であるためか、
記録のわりに強さが語られることは少ない。


生ける伝説となったフェデラーはどこまで記録を伸ばすだろうか。
もはや比較対象はレーバーがプロ化せずにグランドスラムに出ていたら、とか
まだ見ぬ未来の選手といった、ifの世界でしかなくなっている。



《現役選手》

※現役選手データの詳細は【フェデラー最強説】を参照。

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