【レンドル最強説 更新履歴(旧)】

【2006年3月〜2006年5月】

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●2006/5/23
雑記:スペインテニス】

あまり話題にしなくて申し訳ない思いもありましたが、先週のハンブルグ大会ではロブレドが優勝しました。
ロブレドは24歳のスペインの選手です。ランキングは自身最高位の7位にジャンプアップしています。
やはりマスターズシリーズのポイントというのは大きいようです。
しかしスペインというのはいい選手が次々と出る国です。

古くはサンタナ、ヒメノ、オランテスといったところがいました。
サンタナは60年代後半のアマ最強選手の一人。実質エマーソン、ニューカムに次ぐ3番手。
ヒメノは60年代後半にプロで活躍した選手。こちらもレーバー、ローズウォールに次ぐ3番手の選手。
オランテスは70年代に活躍した選手。コナーズ、ボルグに次ぎやはり3番手集団の一人だった選手。

その後90年代にはモヤがランキング1位を取りました(【90年代のトップランカー】参照)。
しかし、これはわずか2週だけの在位であり実質スペイン選手が頂点に立った例はないといっていいのかもしれません。

因みに国別対抗戦では、現在行われているワールドチームカップでは歴代トップタイの4度優勝を誇っています。
デビスカップの優勝はまだ2度ですが、国レベルではトップクラスの実力を誇る国になっているといえるのです。

スペインは地元意識が強いため、サッカーなどでも国単位の意識が希薄だなどとよくいわれます。
しかしテニスの場合は地域同士での対戦があるわけではないので、そうとも言えないのではないでしょうか。
その意味でもナダルにはスペインの期待が大いにかかっているのです。



●2006/5/22
雑記:全仏直前】

今週は全仏前の最後の週です。
国別対抗戦のワールドチームカップ(デビスカップとは別)とオーストリアでの小さな大会があります。
ワールドチームカップにはスペインがエントリーしてるのですが、ナダルの出場はないようです。
やはり全仏の準備という意味合いが強い週ということになるのでしょう。

さて、今年はまたサッカーのワールドカップイヤーでもあります。 4年に1度いつもそうなのですが、全仏〜ウィンブルドンと時期的に丁度重なるため、
テニスを観たりサッカーを観たりとなかなか大変なスケジューリングを強いられます。

ちょっと古い話になって恐縮ですが、イタリアワールドカップの頃私はイギリスにいまして、
TV放映はほぼ一日中テニスとサッカーでした。それはそれは至極の瞬間を謳歌したものです。
その頃、日本ではJリーグ発足前ということもあってサッカーはそれほど盛んではありませんでした。

一方、今度はずっと時間が下がって日韓共催ワールドカップが行われた4年前、
日本では地元開催ということもあってそれこそ毎日のようにサッカーの放映をやってましたが
テニスへの興味はいまいちといったところでした。
今回もどうも4年前に近い状態ですが、当サイトでは頑張ってテニスを追っていきます。

まあ、もちろんサッカーも楽しみますが。



●2006/5/17
雑記:比較!ナダルとビラス】

 
現在ナダルがクレー53連勝ビラスと並んでいます。
これはもう、どちらも素晴らしい記録です。
でも敢えて、この素晴らしい2つの記録を比べてみたいと思います。

ビラスが連勝を開始したのは1977年の全仏(5月)からでした。
この年のビラスは怒涛の試合出場をこなし、早くも9月には53連勝を達成しました。
わずか半年足らずでの達成です。これは驚異的と言えます。
ナダルがたっぷり1年かけてるので倍以上のペースだったことになります。

さすがのナダルもこれだけのハイペースでは戦えないでしょう。
現に去年の年末から今年の始めにかけてナダルは怪我で試合に出ていませんでした。
今と昔ではテニスに必要な体力が違うのかもしれません。

テニスの大会自体、昔のほうが遥かに多かったというものあります。
1977年には全部で109の大会がありましたが2006年のカレンダーでは69となっています。

因みにビラス53連勝を止めたのはかつてのNo.1イリー・ナスターゼでした。

さて、猛烈な勢いで連勝記録を作ったビラスですが、調べるとちょっと気になることがありました。


ご存知ボルグという選手がおります。
実はこのボルグも同じ1977年にクレー連勝を開始しているのです。
ビラスとは少しずれて10月からの開始で、1979年の5月まで実に1年半、
ナダル以上にたっぷりと時間をかけて46連勝を達成することになります。

単純に考えるとクレーでの王座がビラスからボルグに移行したと見ることができるのですが
そうとも言い切れない部分もあります。

実はボルグのほうは連勝中にビラスに勝っているのですが、
ビラスのほうは、53連勝の最中にボルグとは一度も対戦していないのです。

両者の対戦は、2人の連勝期間を含む1976-80年の間、実にボルグ11連勝しています。
トータルでは17勝5敗。クレーだけでも9勝2敗ボルグが大きくリードしているのです。

1977年ボルグはクレーコートシーズンを欠場しています。もちろん全仏にも出ませんでした。
その全仏でビラスが優勝して連勝を開始しています。
当時の大会数の多さとビラスハイペースが、幸いしてというべきか両者を遠ざけたことになったといえます。

因みにボルグのクレー連勝はテルシャーという選手に止められていますが、
完全な敗退ではなく怪我による棄権でした。


さて、これに比べるとナダルの勝ち方には爽快感があります。
王者フェデラーを始め、クレーではナダルを除けばトップといえるガウディオ、コリア、元No.1のモヤ、フェレーロなど
考えうる全ての選手を撃破しているのです。
ビラスの記録も見事には違いないのですが敢えてどちらが上位かといえば、
ナダルの記録となるのではないでしょうか。



●2006/5/16
雑記:もう一つの記録】

ナダルのクレーコート連勝記録の陰に隠れてしまっていますが、
フェデラーも先週のローマ大会でビラスに並ぶ記録を作りました。

連続大会決勝進出記録です。
フェデラーは連続決勝進出を13大会とし、ビラスに並ぶ2位タイとなりました。
1位はレンドル18大会マッケンローがこれらに次ぐ12大会となっています。

これも今後の伸びが楽しみですが、フェデラーが1位を達成するには、
なんといっても全仏で決勝に進出しなければなりません。
今のフェデラーならば可能にも思えますが。



●2006/5/16
雑記:ナダルとハンブルグ大会】

ナダルはローマの優勝で10代のタイトル数16という史上タイ記録を達成しています。

もう一人の保持者はボルグです。
以下、ビランデル13、ベッカー12、アガシ10と続いています。

錚々たる面々ですが、アガシの10がビックリですね。
年長記録にさえ挑もうという選手が、一体どこからどこまで勝ち続ける気でしょうか。

さて、もう一つ勝てば新記録達成というナダルですが、
今週行われるハンブルグの大会には出場しないことになりました。
ローマ決勝であれだけの激戦を行ったのですから順当な判断でしょう。
同じくフェデラーハンブルグは欠場します。

ハンブルグはローマと同じ規模の大会なのですが、この2人が出ないとちょっと地味に感じてしまいます。
第3シードリュビチッチ、第4シードダビデンコ、第5シードブレーク、第6シードガウディオ
といったところが上位シードということになります。

しかし、ローマと同じ規模であるという点は重要です。
リュビチッチダビデンコはわりとギリギリのところでランキング3位争いをしており、
ここで勝てば大きなポイントを得ることができます。ビッグ2の不在は逆に好機なのです。



●2006/5/15
雑記:ナダル優勝】

ラファエル・ナダルが大記録に並びました。
ローマ決勝で王者フェデラーを下し、クレーコート53連勝の最多タイ記録となりました。

スコアは「6-7 7-6 6-4 2-6 7-6」ファイナルセットタイブレークという大激闘でした。
最初の2セットもタイブレークだったので試合時間は5時間を越すという驚異的な試合になりました。

これで対戦成績はナダル5勝1敗フェデラーに大きく差をつけることになりました。
しかし、ここまでの大接戦を戦ったことでフェデラーも得るものがあったでしょう。
ナダルには、特にクレーでは全く勝てないというイメージにはならないからです。
全仏でもこの2人の決勝が実現するのでしょうか。



●2006/5/14
雑記:ローマ大会決勝へ】

決勝の顔合わせが決定しました。
またもやフェデラーvsナダルとなりました。

ここのところの対戦を見るとナダル有利ということになるのでしょう。
クレーコート連勝記録もかかった大一番です。

準決勝では
ナダルはフランスの新鋭モンフィス「6-2 6-2」で下しました。
初戦のモヤ以外は全て完勝です。
モンフィスハースロディックといった実力者を次々と下していて
派手な勝ち上がりを見せたのですがさすがにナダルには及びませんでした。

一方のフェデラーナダルに次ぐ難敵といえるナルバンディアンと対戦しました。
スコアは「6-3 3-6 7-6」最終セットタイブレークというギリギリの勝ち上がりでした。

両者の勢いには差があるかもしれません。それがそのままでるのか。
また、準決勝で苦労しておくと決勝で調子がいいということもよくあります。
それを活かしてフェデラーが魅せてくれるのか。興味の尽きない一戦です。



●2006/5/12
雑記:ローマ大会ベスト8】

ローマではベスト8が出揃いました。

フェデラー、ナダル、ナルバンディアン、ロディックと上位シードが残っています。
第3シードのリュビチッチのみ敗退しましたが上記4人はその他の第1〜5シードまでの選手です。

注目のナダルヘンマン「6-2 6-2」と完勝して区切りのクレー50連勝を達成しました。
決勝に勝つとタイ記録です。あるいはまたフェデラーとの顔合わせになるのでしょうか。

ナダルはこの50連勝中、フェデラーには2勝しています。
コリアガウディオに3勝していて、これが最も多く勝っている相手ということになります。
いずれも強いからこそナダルと多く当っているというのはわかりますが、
やはり記録の達成に大きく貢献してしまっているというのは面白くはないでしょうね。



●2006/5/10
雑記:ローマ大会について】

現在ローマで行われている大会には長い歴史があります。

ATPのHP には1974年までしか優勝者が載ってませんが、
実際には1968年のオープン化時から存在する最初期の大会です。

今はモンテカルロハンブルグと同じ規模の大会になってますが
一時、グランドスラムに次ぐ最大級の大会だったこともあります。

歴代の優勝者にはこれでもかとビッグネームが並んでいます。
初期には、トム・オッカー、ニューカム、レーバー、オランテス、ナスターゼといった面々もいました。
決してクレー巧者ではないゲルライティスが2度、サンプラスが1度優勝しているのが光ります。

個人的に目が行ったのは、1976年のパナッタの優勝です。
アドリアーノ・パナッタは今では非常に地味な選手といえるでしょう。
1970年代のクレー巧者の一人ですが、勝率も傑出しているわけではありません。

しかし、この1976年には全仏でも優勝を果たしました。準々決勝ではボルグを倒しているのでその価値は高いです。
そしてその3年前の1973年、ボルグが全仏に初出場したときにもパナッタボルグと対戦しこれを下しているのです。
ボルグは1977年の不出場を除き、残りの全仏では全て優勝しています。
全仏での敗戦は生涯2度だけ。いずれもパナッタということになります。

通算の対戦成績はボルグ8勝6敗なので、随分効率的に勝ったものです。
もっとも、ボルグにこれほど肉薄した対戦成績を残した選手も多くないので、
ボルグに強かった選手との評価は誤りではないのかもしれません。

生涯タイトル数は9、生涯勝率62%、クレー勝率67%とその活躍は派手ではありませんが
全仏ボルグとでテニス史の片隅に名を残すことのできた選手だといえるでしょう。



●2006/5/9
雑記:フェデラー全盛時代】

現在、テニス界はフェデラー全盛時代です。その王座は全く揺らぐ気配がありません。
このような状態はどれほど長く続くものでしょうか。

今年フェデラー25歳になります。
この25歳という年齢がどういうものなのか、歴代選手の全盛期との比較で見てみましょう。

1974年 コナーズ(22歳)
1977年 ビラス(25歳)
1980年 ボルグ(24歳)
1984年 マッケンロー(25歳)
1987年 レンドル(27歳)
1988年 ビランデル(24歳)
1989年 ベッカー(22歳)
1991年 エドバーグ(25歳)
1992年 クーリエ(22歳)
1995年 サンプラス(24歳)
1999年 アガシ(29歳)

中には全盛期が複数年に渡っている選手もおり、
強引に1年だけ抽出してしまったので一概には言えませんが
多くの選手は25歳までに活躍し、それ以降力を失っています。
25歳を一つのピークと考えることが可能なのです。

中には、コナーズ、サンプラスのように25歳を過ぎても強かった選手、
また、レンドル、アガシのように25歳以降のほうが強かった選手もいます。
フェデラーはどちらかといえばコナーズ、サンプラスタイプのような気もしますが
スポーツの世界では突然の変化もよく起こるものです。

フェデラーをただ強く勝ち続けるだけの選手としてではなく、
その成績の移り変わりを歴史との対比で見ていくのも、注目の仕方の一つではないでしょうか。

その上でフェデラーがずっと強さを維持し続けたなら、それこそ、
その活躍を更に高く、正確に評価できるようになるだろうと思います。



●2006/5/7
雑記:ローマ大会】

今週、マスターズシリーズのローマ大会が開催されます。
注目はもちろんナダルの勝ち上がりですが、フェデラーも出場するし、
ナルバンディアン、ロディック、リュビチッチ、ダビデンコ、コリア、ガウディオ、ブレークと、
トップ選手のほとんどが出場する見所の多い大会になっています。

初戦ではナダルがいきなりモヤと対戦します。



●2006/5/6
雑記:現在の二強時代補足。三強時代の可能性】

昨日の雑記でフェデラー、ナダルに類似する
ウィンブルドン型の王者と、出場大会の多い全仏型の挑戦者が共存する例をいくつか挙げたが、
現在のような全くの二強時代になりきっている状況というのは実は珍しい。

1971年、ニューカムとナスターゼ
1977年、コナーズとビラス
1982年、マッケンローとレンドル
1995年、サンプラスとムスター
2006年、フェデラーとナダル

ランキング制度導入前の1971年は除くが、
1977年はボルグ、1982年はコナーズ、そして1995年はアガシが別に存在しており、
実質三強時代であったといっていい。

しかし現在、三強とするには3人目が全く見当たらない。
ランキングでいえばリュビチッチ、ナルバンディアン、ロディック、ダビデンコが激しい3位争いをしているが、
2位との遥かに離れた差はいかんともしがたく、とてもトップ争いをしているとは呼べない状態である。

しかし、この極端な二強時代、第3の選手がいないことよりも、
フェデラーの歴史上類例のないあまりの強さが作り上げた状態であるのともいえるのだ。

例えばロディックは2003年にランキング1位を獲得したが、
その後フェデラーに奪われ、2004年は2位、2005年は3位とじわじわとランキングを落としている。
しかし、勝率に関しては79%、80%、81%とこの3年で上がっているのだ。

フェデラーナダルの驚くべき活躍がなければ、
前述のリュビチッチ、ナルバンディアン、ロディック、ダビデンコの4人が
今日激しい4強時代を演出していたかもしれなかったのである。



●2006/5/5
雑記:現在の二強時代】

現在の二強時代。
絶対の王者フェデラーがいて、それに対抗するナダルがいるという図式になっている。
挑戦者であるナダルのほうが出場大会が多くそしてクレーに強いという特徴がある。

実はテニス史には、これに近い勢力図が描かれた時というのがいくつかあった。

1995年、サンプラスとムスター
1982年、マッケンローとレンドル
1977年、コナーズとビラス
1971年、ニューカムとナスターゼ
などだ。

対戦成績を見てみよう。
ますサンプラスvsムスター。トータルでは「9-2」サンプラスの圧勝だが、1995年に関しては1度だけ対戦してムスターが勝っている。
それも断然サンプラス有利と思われるカーペットでの試合だった。
1982年マッケンローとレンドルは4度の対戦があり、いずれもレンドルが勝利。
1977年コナーズビラスは2度対戦していずれもビラス
1971年ニューカムナスターゼも2度の対戦でいずれもナスターゼ
なんと直接対決ではいずれも挑戦者側が勝利しているのだ。
現在ナダルフェデラー「4-1」とリードしているのも歴史の必然であったというのだろうか。

もう一つ、これらの組み合わせには大きな特徴がある。
チャンピオン側はいずれもウィンブルドン優勝者であり、全仏では優勝していない。
そして挑戦者側が全く逆で全仏で優勝し、ウィンブルドンで勝っていないのだ。
今度の全仏でフェデラーがこの前例を打ち破ることができるだろうか。

共通ではなく、2つに分かれている部分もある。
ナスターゼレンドルがこの後チャンピオンを凌いで自らが王者になったのに対し、
ビラスムスターコナーズサンプラスを最後まで上回ることはできなかったといえる。
ナダルは果たしてどちらに分類されることになるのだろうか。
左利きという括りではビラス、ムスター側に分類されてしまうのだが。



●2006/5/1
雑記:ナダル:バルセロナ優勝】

ナダルロブレドを下して優勝しました。
スコアは「6-4 6-4 6-0」完勝でした。

これでクレーコート連勝記録は47ボルグを抜いて単独2位になりました。
ナダルは今週の試合には出ないので、トップのビラスに挑むのは来週のローマの大会ということになるでしょう。
ローマ大会優勝でタイ記録となります。

ビラスボルグがこれらの記録を出したときには確か25歳と23歳だったと思います。
ナダルがまだ19歳ということを考えると驚異的な活躍をしているといえます。

クレーコート連勝記録のほかにも、10代でのタイトル数記録にも挑んでいます。
ナダルは現在15で単独2位。1位のボルグ16なので、記録更新まであと2つです。

リミットは誕生日を迎える6/3ですが、今年の6/3は全仏開催中ですので、それまでに2つ優勝しなければなりません。
残っている大会はあと3大会ですが、全部に出ると全仏まで休みなしということになってしまうので
多くても2つしか出ないのではないでしょうか。



●2006/4/29
雑記:ナダル、バルセロナベスト4へ】

ナダルは今大会絶好調だったニエミネンをフルセットの末下し、ベスト4に進出しました。
これでクレー45連勝。次に勝てばボルグの持つ歴代2位の記録に並びます。

ボルグは今年、クレーの連勝記録をナダルに、グラスの連勝記録をフェデラーに挑まれることになります。
ナダルフェデラーの勢いというものは見事といえるわけですが、
同時に、ここまでずっと記録を持ってボルグという選手にはつくづく感心させられます。
グラスとクレーは真逆の特性を持つコートです。それを両方持っていたのというのは驚異的です。
仮に両方の記録が破られたとしても、ボルグの残した業績はいささかも減じることはないでしょう。

さて、ナダルは次の準決勝ではスペインのアルマグロと対戦します。
アルマグロは先週の大会で優勝しており、
今大会でもモンフィス、コリア、フェレーロといったシード勢を次々と破ってきている勢いのある選手です。
最近はスペインからこういう若手が次々出てきます。



●2006/4/28
更新履歴:折れ線グラフ修正他】

4/21に追加した【フェデラー最強説(仮)】折れ線グラフですが、
【年度別生涯勝率】の比較対象選手を引退選手から、現役の選手に変更しました。

【フェデラー最強説(仮)】内で扱っている全6選手です。
このほうが変化も大きく、比較も面白いのではないかと思います。



●2006/4/27
雑記:ナダル、バルセロナ初戦】

ナダルバルセロナの初戦に勝ち、クレーコート連勝記録を43に伸ばしました。

対戦相手はもう一人のスペイン若手レフティーフェリシアーノ・ロペスでした。
ちょっと前までは期待のスペイン若手レフティーといえばフェリシアーノ・ロペスだったんですが、
さすがに今では第2位のスペイン若手レフティーになってしまいましたね。

今年は、現在ナダルが挑んでいるクレーコート連勝記録に加え、フェデラーのグラスコート連勝記録もかかっています。
ハードコートは既にフェデラーが、サンプラスの35を大きく上回る56という数字を去年から今年にかけて作りました。

仮に今後ナダルフェデラーがコート連勝記録を塗り替えるとなると、
僅か1年で4種類中3種類のコートで記録が生み出されることになります。

これはかなり凄いことです。
折角なので、この時代に生きている我々のためにも記録更新を期待したいところです。



●2006/4/26
更新履歴:対決!レーバーvsローズウォール】

【対決!レーバーvsローズウォール】を追加しました。

2人とも、既に【ロッド・レーバー最強説】で取り上げている選手ですが、
チルデン、ゴンザレス等を調べていくうちに補足したい内容がてんこ盛りになってしまい、
改めて詳細記事という形で追加することにしました。

【ロッド・レーバー最強説】に直接修正を加えるという手もあったのですが、
これは一番初めに書いた歴史コラムであり、【テニス史を巡る】とあわせて読むことで
さわりを捉えているように思えたのであえて手を加えませんでした。

歴史系のコラムは、レーバーから発して、またレーバーに戻ってきたという感じになりました。



●2006/4/24
雑記:モンテカルロ・マスターズ】


ナダルが優勝しました。
スコアは「6-2 6-7 6-3 7-6」です。
フルセットにはなりませんでしたが、期待を裏切らぬ激戦でした。

Statsは以下の通り。
 1st Serve % 60% 70%
 Service Aces  3  1
 1st Serve Won 63% 66%
 2nd Serve Won 49% 52%
 Receiving Won 38% 43%
 Total Points 140 155

両者とも一撃で決めるサーブでないことと、サーフェスがクレーということで、
ファーストサーブの確率が生命線だったといえます。10%の開きが両者を分けたことになるでしょう。

それでもナダルのレシーブ力を考えれば簡単に入れに行くサーブを打つことはできないので
フェデラーの確率もかなり善戦した結果だといえると思います。

ナダルはクレーではもはや無敵です。
対抗しうる勢力は、フェデラーでなければコリアガウディオだったのですが
今大会ではこれら3人を次々と撃破してしまいました。

ナダルの勢いを止めるには、
フェデラー新しい対策を生み出すか、
まだ見ぬ新鋭がぱっと出てくるか、
サフィンが久々にスーパーサイヤ人になってくれるかしかないでしょう。

フェデラーは今回ナダル対策を用意していたようですが解決には至りませんでした。
全仏までに新たな対策が生み出されるでしょうか?

まだ見ぬ新鋭といってもナダル自身が新鋭ですから、別のもう一人を期待するのは難しいといえます。

サフィンに至ってはその眠れる力が期待と裏腹にどんどん熟睡状態に入っていってます。

ここ数週間はナダルの天下が続きそうですね。
ナダルは疲れ知らずのスケジュールで、今週のバルセロナの大会にもトップシードで出場します。
このまま行けば、次のマスターズ・シリーズ、ローマビラスを捉えることになります。

あとは、アガシが指摘しているように、
体を酷使することによるナダル自身の不調が発生しないかが心配要素になります。
正直、これだけは避けてほしいものです。

今まで何人のクレーコートスペシャリストが一時的な活躍だけで消えて行ってしまったことでしょうか。
ナダルのここまでの劇的な活躍から、他の選手とは違うのだということを期待したいです。



●2006/4/23
更新履歴:ビラスのクレーコート連勝記録】

ナダルが現在挑戦中である、ビラスの持つクレーコート連勝記録について、
当サイトでは57としてきましたが、53という数字もあるようです。

また例のごとく、正式記録とか数え方とかで変化する部分なんでしょうが、
このまま放っておくわけにもいかないので、ビラスの全記録を引っ張り出して数えなおしてみました。
その結果、少なくともATPの記録では、53になるようですね。
ATPのサイトを見ても53と紹介されているようなので当サイトでも53に変更しました。

※今回の情報も牧野高知さんにご指摘いただきました。毎度、感謝感謝です。



●2006/4/23
雑記:モンテカルロ決勝】

いやー演出家です、2人とも
誰もが今一番みたい顔合わせとなりました。

準決勝ではフェデラーフェルナンド・ゴンザレスに完勝。
ナダルガウディオとのフルセットの激戦となり、それを制して進出してきました。

ドローとしてはナダルのほうがきつかったと思います。
準々決勝、準決勝のコリア、ガウディオはそれぞれ2004年全仏で準優勝、優勝の選手でした。

今年、ハードコートでナダルが勝っているので、ナダル優勢の声もきかれますが、
もしもここでフェデラーが勝てば、念願の全仏優勝も見えてきます。

一方ナダルは、ここで勝ってビラスの持つクレーコート連勝記録(57)に更に迫りたいところです。
ただし、まだ少なくとも3大会は必要とする挑戦であって、簡単な目標とはいえません。



●2006/4/21
更新履歴:折れ線グラフ】

【フェデラー最強説(仮)】折れ線グラフを追加しました。

急上昇を見せているフェデラーの生涯勝率、グランドスラム勝率、コート別勝率等の数値をわかりやすく目で見ようという企画です。

生涯勝率は2種類作成しました。年度別月別です。
年度別は普通に年度の集計ですが、月別のほうは、2005年以降の細かい数字を表したものです。
月別とは言っても数ヶ月単位になっています。
上のほうになると、0.1%単位での比較とになりますので数字が細かく、
それに対応させたものです。

見にくい、分かりにくい、他にこういうのがあればいい等ありましたら遠慮なくお知らせ下さい。

※今回の企画は牧野高知さんのアイデアによるものです。いつもありがとうございます



●2006/4/21
雑記:モンテカルロ ベスト8】

ベスト8が出揃いました。

フェデラー[1]vsフェレール[8]
リュビチッチ[4]vsゴンザレス[12]
ガウディオ[7]vsロブレド[15]
コリア[6]vsナダル[2]

全員シード選手です。
それも、ナルバンディアン[3]、ダビデンコ[5]が敗れただけで上位シードが顔を揃えています。
こういうのはわりと珍しいことです。

今年クレーでの好成績を目指すフェデラーにとって次は最初の難敵と言えるでしょう。
また、ナダルはクレーコート連勝記録を39としています。
フェデラーのグラスコート連勝記録、 アガシのグランドスラム勝利数と並んで
今年注目の記録挑戦となっています。



●2006/4/18
雑記:モンテカルロ】

モンテカルロの大会がスタートしました。
クレーコートシーズン最初の大きな大会です。
フェデラー、ナダルもエントリーしています。

歴代のクレー巧者たちも、毎年この大会を待ち望んでいたのでしょう。本気で挑んでいる様が伺えます。
ナスターゼ、ビラス、ボルグ、ムスターといった凄腕が過去に3回の優勝を達成している大会です。

現役ではクエルテンフェレーロが2度の優勝を達成しており、次に勝てばこれらの面々に名を連ねることになります。
残念ながらクエルテンは不参加のようですが、フェレーロは出だし好調で初戦を突破しました。

個人的な意見ですが、この大会に使われているコートは、赤土の色が薄めで見た目に非常に綺麗です。
クレーの中でも特に好きなコートの一つです。



●2006/4/11
更新履歴:パンチョ・ゴンザレス最強説!!】

【パンチョ・ゴンザレス最強説】を追加しました。

やはりこれを出さないわけにはいきませんでした。
戦前はチルデン、戦後はパンチョ・ゴンザレスです。この2人を知らずにテニス史を語ることはできません。

特にゴンザレステニス史を真剣に調べないと、出会うことのない選手だと思いました。
歴史の陰にはいろんなものが隠れているものです。

しかしまあ、私も語彙不足といいますか、なんでもかんでも【最強説】なので、
もはや誰が最強やらわからなくなってきましたね。
でもこれでひと通り先史時代の強力な選手は網羅できたんじゃないかと思います。

これに伴い、【コラム】の並び順を少々修正しました。
大体、【対決シリーズ】、【歴史関係】、【近年のテニス】という感じになるように並べています。

ただしATPに記録のない古い対決シリーズ【歴史関係】という扱いにしています。



●2006/4/10
雑記:クレーコートシーズン到来】

いよいよテニス界はクレーコートシーズンに突入します。
約2ヵ月間ずっとクレーコートの大会が続きます。

もちろん頂点は最後にそびえる全仏オープンになりますが(5/28開幕)、
その前に、いくつかの大きな大会も存在します。
ATPマスターズシリーズと言われる賞金総額200万ドルを超える大会です。

日程は以下の通り
4/17 モンテカルロ・オープン(モンテカルロ)
5/ 8 イタリアン・オープン(ローマ)
5/15 ジャーマン・オープン(ハンブルグ)

賞金総額はATPカレンダーによると、いずれも245万ドルとなっています。
ただし、日程や賞金は多少変化する場合もあるようなのでまだ暫定ということになります。

3大会とも歴史は古く1970年初頭には開始されていました。今は全て同規模ですが、
かつてはローマが最も大きく、グランドスラムの次に大きかった時期もあったように思います。

さて、またテニス史探りの趣味に火がついてしまいまして、3大会の過去の優勝者を調べてみました。
まず、意外なことがわかりました。年間に3大会全てで優勝した選手は一人もいませんでした。
ビラスあたりがあるいは?と思いましたが想像以上にハードルが高いようです。

2大会に優勝した選手ならいます。以下に列挙します。

2005 ナダル(全仏も優勝
1999 クエルテン
1996 ムスター
1995 ムスター(全仏も優勝
1994 メドベデフ
1989 マンチーニ
1988 レンドル
1987 ビランデル
1975 オランテス
1973 ナスターゼ
1972 オランテス

オランテスムスターが2度やってます。さすがにテニス史に名を残すクレー巧者です。
意外にも、本命かと思われたビラスボルグの名前は登場しませんでした。
2人とも、毎年のようにどれかには優勝しているものの、年間2つというのはありません。
一方1989年に達成したアルベルト・マンチーニはなんと生涯タイトル数3という選手です。これは驚きの伏兵でした。

その年の全仏にも優勝した選手というのはムスターナダルだけです。
その意味でも去年のナダルは凄い活躍だったことがわかります。

去年のナダルモンテカルロ、ローマで連勝し、ハンブルグの大会には出場しませんでした。
大きなクレー大会では事実上無敗だったことになります。1995年のムスターも同じでした。
2つも勝てば前準備OKという判断なのかもしれません。

ついでに、この3大会合計優勝数を一覧にしてみました。

6回 レンドル、ムスター
5回 ビラス、ボルグ
4回 ナスターゼ、オランテス、メドベデフ、クエルテン
3回 ディブス、ビランデル、リオス、フェレーロ、フェデラー

やっぱり凄い面々ですね。
ほとんどの選手はクレーコート勝率の一番高い選手なのですが、
中に2人だけ、そうでない選手がいます。

 
優勝6回レンドル優勝3回フェデラーです。
レンドルは全て2回ずつ、フェデラーハンブルグだけで3回という勝ち方をしています。
しかしフェデラーがここで出てくるのはびっくりでした。



●2006/4/5
雑記:朝青龍vsフェデラー】

《朝青龍vsフェデラー:2006年版その3》

 

朝青龍は3月場所で13勝2敗の成績で優勝しました。
一方のフェデラーインディアンウェルズ、キービスケーンで連覇を果たしました。

成績比較
 朝青龍フェデラー
勝敗24勝6敗28勝1敗
勝率80.00%96.55%
優勝1回(2場所)4回(5大会)

去年の同じときには、朝青龍(30-0:100%)フェデラー(32-1:96.97%)でした。
今年の朝青龍は、去年から考えると不本意な成績と言えるのではないでしょうか。
一方のフェデラーは絶好調で、成績も去年とほとんど変わりません。
2006年に関してはフェデラーが随分リードしていると言えるでしょう。


さて、次回のデータ大幅更新ですが、
全仏オープン後あるいはウィンブルドン後になると思います。
できればクレーシーズン終了時に一度データを見たいので全仏後に行うのが理想だと考えています。
なんとかできるように努力したいと思います。



●2006/4/4
更新履歴:最新データに更新!】

現役選手のデータを最新に更新しました。【収集データ】

これに伴い【フェデラー最強説(仮)】も更新しました。
ただし、一番最後の暫定ポイントのみは前のデータのままです。
これは計算が複雑なので年末更新とさせていただこうと思います。ご了承下さい。

また、これに関連する箇所、 【生涯成績】【コート別勝率】【その他データ集】 も修正しました。

今回の更新はグランドスラムがなかったので比較的楽でした。
ここの所、古いほうにばかり目が行きかけてましたが
改めてフェデラーのデータの伸びを目にすると気持ちがいいですね。

もちろんフェデラーはプレーも観てて面白いです。
ショットのバリエーションは凄いものがあります。
あれだけ巧みなストロークがあるので、クレーコートでも結構いけるような気がします。
今年はクレーコートにも積極的に参加すると明言しているので注目したいです。



●2006/4/3
雑記:マイアミ決勝】

フェデラー優勝。やばいくらい強いです。

フェデラーの強さは、全部圧勝するというものではなく、
最終的に常に勝っているというタイプのものです。

今回の決勝、スコアは「7-6 7-6 7-6」でした。
ストレートですが全部タイブレークという内容です。

タイブレークで強いというのは集中力なんでしょう。
今年に入ってからのフェデラーのタイブレーク成績は12勝1敗です。
脅威の勝率といえます。

リュビチッチもよく競ったと思います。
STATS
トータルポイントは121対124と僅か3ポイント差で、
タイブレークを除けばリュビチッチのほうがポイントを取っていたことがわかります。


さて、これで2006年の最初のハードコートシーズンが終わりました。
現役選手のデータを最新にアップしますので、しばらくお待ち下さい。



●2006/4/2
更新履歴:チルデン最強説!!】

【ビル・チルデン最強説】を追加しました。

数々の名選手や名勝負を追っていると、どんどんテニス史に深入りしてしまいます。
そしてテニス史を紐解く際に、チルデンという選手の存在を無視することは不可能です。

このサイトで最初に古い記録を取り上げたのは、【テニス史を巡る】ですが、
そのときからチルデンについてのコラムをいつか取り上げたいと思っていました。

ただ、非常に古い選手なので、一般には忘れられた存在になっていると言って良いでしょう。
そして知られてない存在だからこそより深く知ろうと考え、完成まで時間を費やすことになりました。

正直、一人の選手についてここまで詳細に書いたというのはこのサイトでは初めてです。



●2006/4/1
雑記:マイアミ準決勝】

フェデラーリュビチッチが快勝で決勝進出へ。

過去はフェデラー9勝3敗で、このところ6連勝しています。
最後にリュビチッチが勝ったのは2003年のことでした。

競った試合もあるのですが、先週インディアンウェルズで対戦したときはフェデラーの完勝でした。
去年の暮れ辺りから打倒フェデラーの候補として何人かの名前の中にリュビチッチも登場してたので
ここらで一つ見せてもらいたい気もします。



●2006/3/31
雑記:マイアミベスト4】

マイアミのベスト4が出揃いました。

フェデラー、フェレール、ナルバンディアン、リュビチッチです。

準々決勝では、ダビド・フェレールが、ロディックに勝利したのが一番大きな試合でした。
その他はいずれも危なげなく順当に勝ち上がりました。
ナダルが初戦敗退したのは目立ちますが、概ねそこそこ本命と言える選手たちが残ってきたといえます。

特にナルバンディアンvsリュビチッチは両者共に調子が上向いており楽しみな対戦です。



●2006/3/28
雑記:マイアミ3回戦】

マイアミの大会は3回戦まで終了しました。

ナルバンディアン、ダビデンコ、ロディック、リュビチッチといった実力者は残っていますが、
フェデラーも残っているため、1対多の様相は変化していません。
ナダルが敗れてしまったために尚のことそう感じさせます。

3回戦ではハースフェデラーに挑みました。
今年の全豪前に、エキシビジョンとはいえフェデラーを下している選手なので
あるいは何か・・・と思わせる間もなく「6-1 6-3」の瞬殺でした。
強さの印象は日に日に強くなっていきますね。


先日(2006/2/21)「Taraflex」についての回答をしていただいた 【tennis365.net】のサイトにて
「史上最強の男子テニス選手は? 」というアンケートをやっています。
(トップページから「ニュース」に行ってください)

ノミネート選手は
R・レーバー
P・サンプラス
J・マッケンロー
B・ボルグ
J・コナーズ
I・レンドル
A・アガシ
S・エドバーグ
B・ベッカー
R・フェデラー
です。
テニスファンの食いつく内容ですね(当サイトもピンポイントです)。
チルデンパンチョ・ゴンザレスが入ってしまうと甚だマニアックなので
最も古い選手がレーバーというのも自然だと思います。

全員すばらしい選手なので批判的なことを言ってしまうと失礼になってしまうとは思うのですが
エドバーグベッカーがここに入ってくるのが私としてはやや疑問符ですかねえ?
どちらも本当にいい選手で、私としてもそのプレーには何度も魅せられはしましたが、
「史上最強」ということになると、他を押しのける説得力に欠ける気がしてしまいます。
その他は、誰が最強と言われても全く問題ないかと思います。
ちなみに現在の第一位はやはりフェデラーとなっています。

これはある意味人気投票ともいえると思うので、最終結果が楽しみです。



●2006/3/25
雑記:マイアミ2回戦】

アガシの欠場、そしてナダルの敗退。

アガシは今年に入って急にテニスができなくなってしまいました。
コンディション不良と怪我が重なってのことのようです。
クレーコートシーズンのスキップがいい意味での休養になればいいのですが。

そしてナダル敗退のニュースには驚きました。相手は元No.1のモヤです。
実力者ではありますが、ここのところ低迷していた選手なだけに番狂わせといえる結果でした。

もっとも、最近のフェデラーナダルが異様なのであって、
ここ10〜15年間は、どんな強い選手でも早期敗退というのはあって当たり前というレベルものではあります。

他にも、ガスケ、モンフィス、ロブレドといったシード選手が敗れています。



●2006/3/24 その2
更新履歴:チルデンの年間成績】

またまた古い記録の更新になって申し訳ないが、
チルデンの年間成績を入手したので 【歴史的選手の年間成績】に追加しました。

1923年1925年の両年は無敗だったということです。

1947年ジャック・クレイマー(48勝1敗:97.95%)を超える100%という数字に出会うことになってしまいました。
もっとも、当時のチルデンは、アメリカ国内でのみプレーしていたのですが。



●2006/3/24
雑記:マイアミ大会】

古いコラムに熱中していて、現行の大会がおざなりになっていました。

こちらがマイアミのドローです。
今回もほとんどのトップ選手が参加します。

ロディックが第4シードでエントリーしています。
先週インディアンウェルズで敗退した際に、
まだ4位になることはないみたいなことを書いてしまいましたが
ナルバンディアンに逆転されてしまったみたいですね。
ちゃんと調べずに失礼しました。

また、ロディックよりもランキングを落とし、
今回13シードでのエントリーとなっているヒューイットが、
そのロディックと3回戦で当たる山に入りました。

両者の対決はかなり面白いのですが、最近は共に勝ちあがらないため対戦も減っています。
むしろ、この大会で早く実現しそうだというような考えでいればいいのかもしれません。

ただし、そのヒューイットの山がとんでもないことになっています。
ノーシードの選手として、スリチャパン、サフィン、ヘンマンがいます。
初戦でいきなりサフィンvsヘンマンという好カード。正直、誰がシード選手かわからない状態です。



●2006/3/23
更新履歴:ペリーvsバインズ】

【コラム】【対決!ペリーvsバインズ】を追加しました。

※トップページからのリンクが間違っていましたので修正しました。失礼しました。

フレッド・ペリーエルスワース・バインズ、そしてドン・バッジを取り上げています。
いずれも1930年代に活躍した古い選手です。

戦前です。実にマニアックというか一般には興味をもたれることもない内容だとは思いますが、
テニス史上外せない選手、外せない対決に思えたのでコラムにしました。

古いデータのため、生涯の成績やスコアなど細かいデータは完全には揃いません。
そのため、今までの【対決シリーズ】とは趣きが違います。


また、【歴史的選手の年間成績】 の一番最後、チルデンの項目に対戦成績を追加しました。

チルデンもいずれ単独で取り上げたい選手です。
あと、パンチョ・ゴンザレスとか。



●2006/3/20 その2
雑記:マイアミ大会】

今週の木曜日からマイアミの大会が開催されます。
先週のインディアンウェルズ同様規模が大きいので、通常の1週間ではなく1.5週間かけて行われます。

テニスファンの間では、マイアミよりもキービスケーンの大会といったほうが通りがいいように思います。
正式名称はNASDAQ-100 Openというんですね。

さて、この大会は1985年に開始されたので、21年の歴史があります。
今回で22年目ということになります。

今までに多くのチャンピオンが誕生していますが、
個人的に印象深いトーマス・ムスターを取り上げてみたいと思います。


ムスターは、1989年にこの大会に出場しました。
準決勝では強敵ヤニック・ノアをフルセットの末に下し、決勝に進出しました。
この時ムスター22歳で、急激にランキングを上げてきている真っ最中でした。
決勝の相手は当時No.1のレンドル。相手にとって不足なしと言ったところでした。
しかしムスターは決勝前に飲酒運転の車にはねられるという事故にあってしまい、
決勝どころか、長期間のブランクを余儀なくされることになってしまいました。

その後復活したムスターは、クレーコートを中心に活躍し、ランキングNo.1にもなりました。
強い思いの残るこの大会にも、1993年と1996年の2度出場しましたが、いいところなく早期敗退していました。

そして迎えたのが1997年でした。
ムスターはこの時第2シードをもらっていましたが、既に力は落ち始めており、
得意のクレーコートでも勝てない状態が続いていました。

ハードコートのこの大会でも勝ち進む可能性は低いだろうと見られていました。
しかし蓋を開けてみると、初戦こそ苦戦したものの、
ハース、コレチャ、ビョルクマンといった強敵を次々と撃破し、準決勝にまで進出しました。
準決勝の相手は、アメリカ・ハードコートの象徴、ジム・クーリエでした。
この時のクーリエは26位と大きくランクを落としていましたが、それでもクーリエ有利の声のほうがはるかに勝ってました。
しかし、結果はストレートでムスターが勝利しました。

もう一方の準決勝では、ブルゲラがランキング1位のサンプラスを激戦の末下して、決勝に進出しました。
アメリカで行われたハードコートの大会で、クレーコート得意の2人がそれぞれアメリカ人選手を下して決勝に進出したのです。

決勝では、対戦成績で大きくリードしていたムスターがストレートでブルゲラを下し、優勝を飾りました。
テニス人生に危機感を与えた大会でのリベンジとも言うべき優勝は格別だったでしょう。

結局この大会は、通算44の優勝を飾ったムスターが最後に優勝した大会となりました。
クレー巧者ムスターの最後の優勝はクレーコートではなく、
しかし、強い思いのあるハードコート、マイアミ、キービスケーンだったのです。



●2006/3/20
雑記:インディアンウェルズ決勝】

大規模な大会なので、決勝は5セットマッチで行われました。
ロジャー・フェデラー「7-5 6-3 6-0」という上昇カーブを描くスコアでジェームス・ブレークを下しました。

フェデラーは、現在の常套手段ではありますが徹底してブレークのバックハンドを攻め、試合の主導権を握らせませんでした。
第1セットのみブレークにリードを許すシーンがありましたが、総じて快勝といっていい内容だったと思います。
この大会は、グランドスラムにも匹敵する大規模な大会でしたが、終わってみれば本命の貫録勝ちといったところでした。

キャリア初期にはサンプラスに憧れてそのスタイルを真似たとされるフェデラーですが、
最近はずっとグランドストローカー寄りになってきています。
ストロークの組み立てが抜群にうまく、レンドルを思わせる部分さえあります。
コーチがトニー・ローチであることと無縁ではないでしょう。
多彩な球種、深い球とアングルショット、フォアの逆クロスとバックのストレート、等々

フォアとバックでほとんど差がなかったレンドルに比べ、フェデラーのほうはフォアのほうが格段に強いという違いはあります。
そして、それ故に、フォアで決定的なショットを打つための組み立てがプレーに目立って表れるわけです。


さて、大規模な大会はこれだけではありません。
この後すぐにさらに大きなマイアミの大会が開催されます。
この大会は、過去にアガシが6度も優勝している大会です。
大会プロフィール(ATP)



●2006/3/19 その2
雑記:インディアンウェルズ ベスト4】

インディアンウェルズも大詰めを迎えています。
ベスト4の結果がでました。

フェデラーvsスリチャパン 「6-2 6-3」でフェデラー
ブレークvsナダル 「7-5 6-3」でブレーク

準々決勝でバグダティスを退けたナダルですが、
この試合では、セカンドサーブでほとんどポイントが取れず
ブレークの強打の前に沈んでしまいました。

ブレークアガシの進化系とも言うべきそのフォアの強打が最大の武器です。
特にサーブの強くないナダルを倒すにはもっとも効果的な試合運びをすることになりました。
しかし、好不調の波の激しさというあまり褒められない部分もアガシから受け継いでしまっており、
また、大怪我という不幸もあって、まとまった活躍ができていなかったのが現状です。

フェデラーはさすがに貫禄の勝利でした。
スリチャパンはこの大会で最後まで頑張っていたノーシードの選手でしたが
わずか1時間での敗退となってしまいました。ただし、スリチャパン
両セットとも1ゲームずつフェデラーのサービスゲームを破っています。

フェデラーブレークのこれまでの対戦成績はフェデラー2勝0敗です。
しかし、絶好調のブレークのリターンがフェデラーのサーブを襲うようになれば
面白い展開にもなりうるのではないでしょうか。



●2006/3/19
更新履歴:履歴の分割】

更新履歴のサイズが大きくなっていたので、分割しました。
大会の最中の中途半端な場所での分割ですが、ご容赦下さい。

大会が終わったら少し整えることになるかと思います。



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