情報網.net/コラム/au-saga (mitsu ichico ndo)/サッカーの時間3
サッカーの時間: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
au-saga's Colum |
---|
いよいよ試合もバンバン始まりました。
感想も書かなきゃ、プレビューやらなきゃ、
とやっていくと時間がいくつあっても足りないですね。
今回はとりあえず今まで行われた試合をざっと振り返ることにしましょう。
●Group A
「フランスvsセネガル」0-1
皆さんご存知今回最初の番狂わせです。
総評としてはセネガルはよく守っていた、ということになりますね。
特にフランスの攻めがお話にならなかったというわけではなく、
バーにあてた惜しいシュートなどもありました。
フランスの穴と言われていたセンターバックのルブフが抜かれて
それが決勝ゴールを生み出しました。
しかしそのプレー以外ではラインの統率、前線へのフィードなど
概ね流石と思わせるプレーをしてました。
フランスの守備に大きな問題は無かったように思います。
たしかに勝ったのはセネガルですが、抜群に強かったわけではなく、
中盤から後ろの守備がよかったのと、そして運があったのでしょう。
ここがサッカーの面白さと言うことになりますか。
ニュースなどで聞き飽きたあまりにも安易な分析
「ジダンの不在」と「セネガルの身体能力」はちょっと勘弁してほしいと思います。
はっきり言ってセネガルよりもフランスの戦い方の方が個人技主体でした。
セネガルはしっかり組織で守っていたのであそこまでやれたように思います。
セネガルの身体能力という分析は間違いではないですが完全でもないです。
一方のフランスは華麗なパスワークがなく、個人技が目立ちました。
そりゃジダンがいれば個人技ででも打開したかもしれませんが、
結局チーム自体が機能していなかったため、
私個人としてはジダンが居たって同じだったような気がします。
「ジダンがいれば」=「ジダンが100%なら」じゃないですからね。
ジダンは疲れから来る怪我で欠場したのだから
出ていても疲れはあったと言うことです。
それならば「ジョルカエフが調子良ければ」と言い換えても同じはずです。
フランスの個人の能力は流石でした。
しかしチームとしての機能が今ひとつでした。
私としてはジダンの不在よりも、
むしろピレスの不在を嘆くべきなのではないかと感じています。
ピレスは、味方を使う、味方に使われる、個人技で打開する、
高い位置で守備をする、とジダンよりも多彩なプレーを持った選手ですから。
「デンマークvsウルグアイ」2-1
まだハイライトでしか観ていない試合なので(土居さんビデオTHX)
多くを語れませんがデンマークについて軽く。
トップ下のトマソンとトップのサンドが有名ですが
今回のデンマーク、注目は3人のウィングです。
中でも怪我の回復度合いが心配されたヨルゲンセンが鍵です。
パス、ドリブル、得点感覚と様々なプレーに秀でた上に
左右どちらでもでき、トップ下に入ることもできます。
トマソンをトップに上げるオプションもあるわけです。
ウルグアイ戦では途中から入って流れを変え、
決勝ゴールのアシストをしたようですが、
このまま勝ち進み是非とも決勝トーナメントでプレーを見せてほしいです。
ウルグアイについては近くフランスとの対戦があるのでそのときにでも。
●Group B
「スペインvsスロベニア」3-1
今回のスペインには好きな選手が何人かいるのですが
中でもなんと言ってもラウルです。
私はそのチームでのスター選手っていまいち好きじゃなかったり
苦言を呈したりすることがが多いのですが、
ラウルとオーウェンは別です。
スロベニアの選手ってほとんど知らないので(ザホビッチだけ)
どうしてもスペインを中心にを試合を見てました。
ラウルが点を取ったのでよかったのですが、
後半に入りスロベニアがいい試合をするので(ザホビッチがOUTしてから)
思わずスロベニアを応援してました。
「パラグアイvs南アフリカ」2-2
どこもかしこも誉めると私の節操のなさが露呈しますが、
パラグアイもとてもいいチームです。
個人的に注目はアルセ、ガマラ、サンタクルスの3人です。
で、アルセとサンタクルスが点を取ったので大変うれしいです。
ガマラは永く南米最高のセンターバックと言われていた選手です。
最近はアルゼンチンのサムエルやブラジルのルシオが成長してきましたが、
それでも足元の柔軟さ、対人の強さ、対スペースの速さ、など
未だに世界屈指の名DFです。
後半南アに押されて2点取られてしまったようですね。
どのような内容だったかは分かりませんが
土居さんのご意見では大変面白い試合だったようで。
面白い試合がスカパーでしかやらないというのも困りものです。
●Group C
「ブラジルvsトルコ」2-1
ある意味注目の一戦でした。
トルコというチーム自体がどういう戦いをするのか、
という点もそうですが、なんと言っても
ブラジルをギャフンと言わせて欲しかった、
という希望がありました。
ああ、残念。もうブラジルは負けないでしょう。
だってコスタリカと中国じゃあ・・・
やっぱり勝ち方を知っているチームは強いと思います。
前評判の悪かったブラジルとドイツ、
なんだかんだいって勝ちましたからね。
このまま勝っていくんでしょうか?
私はどうしても弱小国を応援してしまいます。
カニサレスに匹敵するエメルソンの間抜けな離脱の影響が
今後出ればブラジルもわからなくなるかもしれませんが。
※エメルソンの間抜けな離脱
練習中、遊びでGKに入ったら着地に失敗して肩を脱臼した。
エメルソンは中盤の組み立てに欠かせない中心選手だった。
キャプテンだった。
帰国した。
※カニサレスに匹敵する
カニサレスはスペインのレギュラーGKだった。
出場選手発表直後だっただろうか、離脱となった。
理由はオーデコロンの瓶を落とし足の甲を骨折。
●Group E
「ドイツvsサウジアラビア」8-0
歴史的大勝となったこの試合。
ドイツはレギュラーが何人も怪我で離脱という状態で、
心配されていたのですがこんな結果になりました。
細かくは言いませんが、
クローゼという、あのクリンスマンを彷彿とさせる選手を発掘できたことと、
これ以上アジアがなめられるようになるとやだなあ、でももうダメだろうなあ、
という思いを残したことがこの試合の全てです。
いや、全てじゃないですが。
「アイルランドvsカメルーン」1-1
カメルーンの大きな展開が目立った前半、
アイルランドが守備の乱れを突いて速い攻撃を活かした後半、
両チームの見所が前後半でありました。
前半のアイルランドは大きな展開ができるのがハートだけでした。
ロイ・キーンの不在が大きいのではと思わせましたが
後半に入り展開を速くしたことで修正できていました。
一方のカメルーンは後半疲れたのでしょうか、
前半に比べて精彩を欠いていたように思いますが
それでも個々の能力はさすがでした。
両チームともドイツと当たりますから注目です。
どうでもいいことですが、
プレビューでちょっと間違いがあったので訂正しておきます。
カメルーンのフォエが左利きと書きましたが右利きでした。
それとアイルランドのリードが選ばれていないのではと書きましたが
MFとして登録されていて試合にも出てました。
●Group F
「アルゼンチンvsナイジェリア」1-0
「イングランドvsスウェーデン」1-1
死のグループだからこそ順当なのでしょうか。
この2試合に関してはほぼ予想通りでしたね。
スコアも1点どまりで、まだまだこれからだぞという感じもします。
このまま1点とかが続くのではなく、大いに荒れてほしいものです。
このグループについての詳細は次のプレビューで。
●Group G
「クロアチアvsメキシコ」0-1
メキシコがいいチームだったのが驚きでした。
今回、カンポスは控え。
私がメキシコでもっとも好きな選手であるラミレスもいない、
ということで注目度は低かったのですが、
実に機能的でいいチームになっていました。
メキシコっていつもそうですが、
大きな選手はいないのに
身体的なハンデをものともしない戦い方には共感を覚えます。
これならばイタリアとの試合も期待していいのではないでしょうか?
「イタリアvsエクアドル」2-0
最後にイタリアの試合です。
私的にはこの試合が今回の感想の目玉です。
エクアドルも決して悪くないチームでしたが
イタリアの凄さが嫌というほど伝わってくる試合でした。
コンパクトなラインは常に保たれておりました。
この試合、イタリアは4バックで望みました。
イタリアはここのところずっと3バックでしたが
直前の親善試合で急遽4バックを試した感があります。
しかし、基礎がしっかりしているのでしょう。
DFの枚数とかは関係ないみたいです。
急遽とはとても思えない完成度でした。
守備陣の強固な守りは、戦術的な動きによるところが多く、
体の強さを活かすのではなく体の使い方によって1対1の局面でも
負けていませんでした。エクアドルが少しでももたつくと
あっという間に3人で囲んでボールを取っていました。
最終ラインとFWはイタリア史上最高といわれる豪華なものですが
それに比べると中盤はやや小粒に思えます。
しかしそこがまたイタリアらしく、
センターの2人は献身的に動き回り常にスペースを消します。
両サイドの選手はスピードを活かした攻めを展開しますが
さほど足の速い選手を置いているわけではなく、
どちらかといえばテクニックに優れた選手であり、
タイミングと組織力で「速さ」を感じさせていました。
FWは豪華ですが一度に何人も使う欲深なことはせずに
最低限必要な人数を入れていました。
ヴィエリ、トッティという2トップの選択はベストだったと思います。
今回のイタリアの目玉はヴィエリです。
それはもう戦前から明らかでしたが、この試合でも見せつけてくれました。
速さ、強さ、巧さ。今大会得点王最有力候補はその存在感が絶大でした。
後半、しっかり守っていわゆる「面白くない試合」を展開するのも
イタリアらしいところでした。
最近のチャンピオンズリーグでの不調からイタリアサッカーの地位は
最高の座から滑り落ちてきてた感もありましたが、
こうして改めて代表の強さを見せられるとやはり見事だと感じました。
ちょっと前まではイタリアの試合に面白さを感じなかったのですが、
戦術的な要素をいろいろと照らし合わせながら見ていると
むしろこのつまらなく勝つという戦術にどんどん魅せられていきます。
そして今回のイタリアは、
攻めにはファンタジスタだけではなくヴィエリというエースがいること、
DFは組織だけではなくスピードのある選手がいるということ、
この2つの点において以前のチームよりも
明らかに魅力的になっていることも事実です。
さて、いよいよ本日、日本対ベルギーが行われます。
試合そのものはプレビューでは敢えて取り上げませんでした。
日本を分析している暇があったら他のチームを見たいですからね。
つーか日本の分析はどこでもやってるので。
もちろん日本を応援をしますがいまいち魅力的じゃないのが残念です。
噂に聞くベルギーのサイド攻撃を注目しましょう。
ところでサントスがスタメンじゃないという噂もありますが・・・
ほんとかよ・・・
何してんだよ・・・2002.06.04
情報網.net/コラム/au-saga (mitsu ichico ndo)/サッカーの時間3
サッカーの時間: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20