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さてさて、どんどん面白くなっています優勝候補崩れ。
今回はダウンした2つの国の10番についてちょっと感想を。
まずアルゼンチンのオルテガです。
実は私はスウェーデン戦こそは彼のための試合だったのだと思っています。
まず、例のドリブル。
ちょこまかと動きは細かいんだけど効果を出さないあのドリブル。
パスセンスは特筆すべきものでもなく、得点力があるわけでもない。
やっぱりオルテガはドリブルなんです。
終了間際にPKをもらったときのあの倒れ方なんて、
この選手の演技力の賜物でしょう。
前回大会でアルゼンチンは準々決勝でオランダに破れたわけですが
そのオランダ戦でもオルテガはエリア内でわざと倒れてイエロー、
文句を言ったファンデルサールに頭突きを食らわせてレッド、と
目だって取り上げられませんでしたが、敗戦の戦犯でした。
4年経っても全然変わってませんでした。
ただ今回はPKを取れました。そしてPKキッカー。
バティが交代、ヴェロンも不調という状態なので
オルテガにキッカー役が回ってきました。
他にいい選手はいっぱいいるのに。
我らがオルテガは、キーパーの動きの逆をつくかのような、
巧い人がやれば効果的であるはずのフェイントキックを見せます。
しかしそこはさすがオルテガです。見事にキーパーの真ん前へ。
勝利への執念のためか、
素早く詰めていたクレスポが押し込んで結局は得点となりましたが、
オルテガのたいした事のないキックがよくわかる一瞬でした。
そういった意味で、この試合はオルテガの効果的でないドリブル、
オルテガの演技力、オルテガのそうでもないキックと
オルテガの全てを見ることができる試合でした。
しかしアルゼンチンはほんとにダメでしたね。
タレントも抜群で弱点なんて見当たらなかったんですけどね。
両サイドのソリンとサネッティくらいじゃないでしょうか、
目だって活躍できたのって。あと、個人的にはアイマールですね。
キリ・ゴンザレスやクラウディオ・ロペスもそこそこ活躍しましたが、
あのくらいの選手になると、結果を出さなきゃダメなんです。
動きが良かった、じゃすまされないのです。
ただアルゼンチンには若くていい選手がたくさんいます。
アイマールをはじめ、今回は監督の構想に入らなかった
サビオラという素晴らしい選手もいます。
2人ともリバープレート出身の選手です。
つまり、ラモン・ディアスの教え子ですね。
(このチームはほんとに若手の発掘が巧い)
今後のアルゼンチンはこうした若手を中心に
また別の強いチームになれるでしょう。
その際には10番はアイマールです。
オルテガでも永久欠番でもないです。
さて、一方のジダンですが、
その不在が敗戦の理由みたいに言われていて
ある意味可愛そうな部分もあります。
もっとも、フランス自体がジダンが居ないくらいで
負けるほどのチームじゃなかったはずです。
ジダンが出ただけでどうにかなるものではあるまいに、
とは私の一貫した感想です。
で、最後の一戦だけジダンは出ましたよね。
・・・うめえ
もう、びっくりした。
あなた怪我じゃなかったの?
いや、まだ本調子じゃないんだろうけどさ、
ボールキープ、トラップ、パス・・・
運動量のいらない動きとしてできることの
全てを世界レベルでやってました。
結論。
ジダンは凄い。
でも敗因はジダンじゃなくてルメールよ。
番外として
ナイジェリアのオコチャですが、
オルテガと同タイプのはったりドリブル型なのではありますが、
キックの多彩さ、精度はオルテガよりも断然上を行ってました。
ナイジェリアも別の組ならもっとやれたでしょうね。
あれでベストメンバーじゃないというのだから
やはり強いチームに変わりはないのだなと感じさせました。2002.06.13
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