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サッカーの時間・16

 

明日準々決勝最大の激突、ブラジルvsイングランドが行われます。
両チームの分析はざっとやりましたので、
今回は特定部分を抜き出しての対決編を行いましょう。


<ロナウドvsオーウェン>
世界最速!スピード対決。
いつの時代にも足の速いFWはいました。
しかし、ロナウドほどその速さにおいて
強烈な印象を残した選手は居ません。
サッカーのスピードは陸上競技的なスピードとは少し違います。
もちろん普通に速いのも重要なのですが、
プレーと密接に関係した速さでなければならないのです。
止まっている状態からの瞬時の加速、
ボールをもらうタイミングでの判断の早さ、
ボールに触っている瞬間でのプレーのスピードなど、
あらゆる要素がスピードという言葉に置き換えられます。
そしてロナウドほどこれらを完璧に備えた選手はいません。
戦術はロナウド、と言われていた頃のロナウドは正に化け物でした。
今大会のロナウドは流石に怪我あがりであるため、
コンディションは100%ではないかもしれません。
しかし、それでもそのスピードは凡百のFWとはわけが違います。
一方のオーウェンはボールをもらう瞬間からの動き出しが絶品で
瞬時の加速ならばロナウドをも凌ぐと言っていいと思います。
今現在ならば2人が最高のスピードを見せ付けた場合、
オーウェンのプレーのほうがインパクトは上のような気がします。
しかしトータルで考えると、ヘディングでの得点、キック力、
当たり負けしない強さ、中盤に戻っての動き等、
まだまだロナウドのほうに分があるような気がします。
この対決、2人のスピードに注目です。


<リバウドvsベッカム>
随分とスタイルは違う2人ですが、
攻撃の起点に欠かせない選手ということで比較してみます。
リバウドは今回トップ下もしくはFWをやり、
自由に動いて自ら得点を狙ったりラストパスを出したりしています。
リバウドの凄さはその想像を絶するプレーにあります。
90分間ほとんど何もせず、ただ3回だけプレーに絡んだという試合があります。
しかしその3回がオーバーヘッドとロングシュートとフリーキックでした。
ハットトリックです。こんなことをやるのがリバウドなんです。
一方のベッカムはリバウドほどの派手さはありません。
スピード、運動量、ドリブル、テクニック等、
現在の標準からいえば決して飛びぬけているわけではありません。
しかし、ベッカムには右足があるんです。
ただそれだけで世界最高になった男です。
右足のキックの精度はもはや芸術の域で、
リバウドとは違った意味でたった一本で試合を決めることができます。
2人ともボールを持ったら目が離せません。


<スコールズvsジュニーニョ>
中盤で攻守の要となる選手同士の対決です。
スコールズは文字通り現代的な中盤の選手で
ボランチ以外にも左右のMFやトップ下、FWまでこなせる選手です。
攻撃ではなんと言ってもミドルシュートを武器としていて
イングランドの重要な得点源となっています。
また小柄ですがヘディングも強くセットプレイからの得点もあります。
守備では運動量が豊富で質の高い動きをします。
ジュニーニョのほうは本来トップ下の選手です。
ドリブルが得意で、パスセンスもあります。
今回はロナウジーニョやリバウドがいるためにボランチに下がっています。
正直ジュニーニョのボランチってどうなんだろう
と思ったのですが、見てみるとどうしてどうしてかなり利いています。
しかしやはりその本領は攻撃時に発揮されます。
どちらのチームもこの2人が攻撃に絡みだすと乗って来た証拠です。
チーム全体の状態を伺えるのでこの両選手の動きは要チェックです。


<その他>
守備力はイングランドのほうが上でしょう。
特にセンターバックの2人は今大会屈指の堅守を誇っています。
また、両サイドの攻防は見ものです。
個人技ならばロベルト・カルロスとカフーを擁するブラジルが有利ですが、
イングランドは常にサイドに2人(MFとサイドバック)張っています。
大きな展開でサイドを崩せればイングランド、
細かいパスワークと個人技でボールを支配できればブラジルとなるでしょう。

この対決見所満載です。

2002.06.20

 

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